EA認証で使っていたGoogleスプレッドシート、急に認証できなくなったのか?
- タムラ

- 8月15日
- 読了時間: 2分
背景:wininet.dllによるGoogleスプレッドシート認証
多くのEA(Expert Advisor)は、Googleスプレッドシートのデータと連携し、ライセンス認証やアカウント有効性の判定を行ってきました。特にAPI連携を使わずにwininet.dllでHTTPリクエストを送り、スプレッドシートの中身(CSV形式)を取得していました。
この方法は、認証処理にGoogleアカウントを必要とせず、非常に手軽かつ安定していたため、数多くのMT4/MT5開発者に活用されていました。
問題発生:2025年8月以降、100行までしか取得不可に
ところが2025年8月に入ってから、Googleスプレッドシートの中身が100行までしか取得できないという制限が突然発生しました。
これにより、スプレッドシート上に登録された認証データが100行を超えている場合、後ろのデータが取得できず認証失敗となるEAが続出しています。
想定される原因:Googleの仕様変更か?
現時点ではGoogleから正式な発表はありませんが、以下のような仕様変更の可能性が考えられます:
スプレッドシートの匿名アクセス(未認証アクセス)に対して制限が設けられた
CSV出力リンクの上限に行数制限が追加された
bot的アクセス(特にwininet.dll経由)を検知し、制限をかけた
いずれにしても、従来のような「アカウントなし・APIなし・CSV出力だけで運用可能」という方法が非推奨の扱いとなりつつあります。
対応策・今後の方針
以下のような代替手段が検討・推奨されます:
Google Apps ScriptやAPI連携に切り替える(要OAuth認証・トークン管理)
アカウント不要のオンラインスプレッドシートサービスに乗り換える
例:Airtable(API制限あり)、Baserow、Gristなど
自社サーバー+MySQL/PHPでライセンスDBを構築する
PowerLabではこちらの移行支援も可能です
結論
Googleスプレッドシートを使った認証処理の簡便さは魅力でしたが、今回の行数制限により根本的な見直しが必要になっています。現在同様の仕組みでEAを運用している場合は、早急な再設計・移行をおすすめします。
必要であれば、GoogleスプレッドシートからPHP/MySQLサーバーへ移行するデモやソースコードの提供も可能です。お気軽にPowerLabまでご相談ください。




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